
カップ麺を一口。
なんだか苦いと感じ、僕はむせそうになりました。
辛口であるはずのカップ麺を、僕はどうして苦いと感じたのでしょうか。
その味の正体は、自分の人生に対してつまらなさを感じていることでした。
「つまらない」「退屈だ」と思うあまり、味覚が狂ったんですね。
じゃあ何がつまらないのか。
そう考えたとき、僕はひとつ、思い当たることがありました。
それはズバリ欲求不満であるということです。
僕はハッキリ言って欲求不満でした。
そう、先月彼女と別れたばかりだったのです。
だから僕には欲求を満たす相手がいません。
もう身体だけの関係でもいいから誰かとセックスがしたい、むしろ身体だけの関係がいい。
僕はそう思うようになりました。
思い立ったが吉日、僕は出会い系サイトに登録し、手当たり次第女の子に声をかけたんです!
そのときのテンションほどおかしいことはありません。
なにやらおかしなことを口走りながらメールをしていたような気がします。
僕はそうやって手当たり次第に声をかけ、霧島市在住というTさんと出会いました。
その人と結果的に会うことになったんです。
最初はセフレのセの字も出さずに、ただデートを申し込みました。
すると相手も快諾してくれ、デートをすることに。
実際にデートをしていくなかでひとつ気がついたことがあります。
それは返事や態度をあいまいにしないことです。
曖昧にしてしまうと、自分が望んだ関係にはならず、気がつけば若干逸れていたということがよくあります。
僕はTさんとの付き合いで曖昧な態度をとってしまい、身体だけの関係を築けなかったんです。
セフレのような関係ですし、もちろんセフレだと僕は思っています。
けれども、僕は不必要に相手に優しくし、相手の話を聞きすぎ、深入りしすぎたせいで擬似恋愛のようになってしまいました。
Tさんは僕に尽くしてくれますが、それは僕との擬似恋愛を終わらせたくないからでしょう。
バランスの良い態度をとらないと、こうやって擬似恋愛のようになってしまって、だめですね。
セフレをつくるとき、デートにおいて大切なのは距離を置くことだと思います。
距離が近すぎると恋愛感情という錯覚に陥ってしまうことがあるのです。
だから僕はTさんとセフレになってからは、本当に身体だけの関係をつくるべく、それを実際に試しました。
すると今度はうまくいったので、やはりバランスだと思います。